暁美ほむら | まどかっ、大丈夫! しっかりして! |
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鹿目まどか | ほむらちゃん、マミさんたちは!? さやかちゃんたちはどうなったの? |
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暁美ほむら | まだ、大丈夫よ。ただ、巴マミも美樹さやかも、ワルプルギスの夜の攻撃を受けて、もう動けそうもない……。 |
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鹿目まどか | それじゃあ、さやかちゃんと一緒に前に出てた杏子ちゃんも……。 |
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暁美ほむら | あと戦えるのは、[主人公名]だけ……。 |
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(あれだけの火力をそろえた上に全員の力を合わせても、攻撃が効かないなんて……) |
(どうしても、ワルプルギスの夜には……勝てないの? これが運命だというの? それとも……) |
……やっぱり私のせいかも。みて、まどか。私のソウルジェム、まだ光ってない……。 |
鹿目まどか | ダメ、ほむらちゃん! そんなこと、気にしちゃダメだよっ。いまは勝つことだけを考えなくちゃ! |
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暁美ほむら | ……まどか、聞いて。何度もあいつと戦ってみたけど、よく分かったわ。 |
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ワルプルギスの夜を倒すには、どうしてもあと少しが足りないの。 |
今回こそ、みんなの全ての力をぶつけられたと思ったけども、 |
やっぱり、[主人公名]の力が使えない私がいるから……。 |
ごめんなさい、まどか。最後まで謝ることしかできないけど。 |
それと……みんなにも、こんな私を信じて、一緒に戦ってくれたみんなにも……。 |
巴さんにも、美樹さんにも、佐倉さんにも! |
そして、できるなら、本当にやり直したい! |
鹿目まどか | ほむらちゃん……。 |
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暁美ほむら | 時間を巻き戻すなんて、絶望から逃げ回るだけのやり方じゃなくて、本当にやり直したいっ! |
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みんなを救いたいっ! |
鹿目まどか | ほむらちゃん、大丈夫だよ。まだ、何も終わってなんかないよ……。 |
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希望を捨てることも、絶望することもないよ。きっと大丈夫。わたしが守ってみせる。 |
暁美ほむら | ……まどか。でも、そんなこと言ったって……。 |
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鹿目まどか | 今のほむらちゃんなら絶対に大丈夫。わたし、最後まで信じる。 |
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だから、ほむらちゃんも信じて。みんなのことを想う気持ち! 友達を守りたいっていう気持ちをっ! |
暁美ほむら | まどか、……どうしたの? ……何かあったの? |
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鹿目まどか | どうしてだろう? 不思議だけど、わたしには、はっきりわかるんだ。いま、力が満ちているって。 |
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[主人公名]ちゃん! ほむらちゃん! さやかちゃん! マミさん! 杏子ちゃん! |
わたしの、この一撃に……みんなの力を集めて! ワルプルギスの夜を……倒すっ! |
(わたしは、魔法少女に絶望しない。みんなの希望を、守って見せるっ!) |
[主人公名] | ――その後、どうなったのか。目の前で起きていたことなのに、今でもよくわかりません……。 |
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はっきり覚えていることは、……みっつだけです。 |
まどかさんの放った一撃、……そのたった一撃で、ワルプルギスの夜が消滅しました。 |
強烈で、絶大な、今まで感じたこともない、途方もない魔法力の一撃でした……。 |
……あと覚えてるのは、戦いが終わったあとの、ほむらさんのソウルジェムの輝きと…… |
涙を浮かべて喜んでいた、まどかさんの笑顔でした。 |
鹿目まどか | ほむらちゃん、やったよ! わたしたち、勝ったんだよ。街を、みんなを守ったんだよっ! |
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暁美ほむら | なぜ……? まどか、あの力、いったいどうやって……。 |
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鹿目まどか | ほむらちゃんがみんなを守りたいって心の底から想ってくれたからだよ! |
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わたしたち! ついに勝ったんだよっ! |
キュゥべえ | ……まさか、あのワルプルギスの夜を倒す魔法少女がいるとはね。つくづく君達は不条理を覆す存在だ。 |
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まったく予想外だったよ。はじめは、暁美ほむらこそと思っていたのだけど……。 |
君は奇跡だと思うだろうけど、対価のない奇跡などあり得ない。 |
鹿目まどか……。 |
君こそが……最強の魔法少女だったんだ。 |