クエスト 11-5 †
クリア前の会話 †
佐倉杏子 | ……で、結局のところ、まだ告白できてないわけだ。さやか? |
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美樹さやか | う、うん。 |
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佐倉杏子 | かー! なにやってんだよ、オマエは。 |
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あの男のことになると、からきしだなぁ。 |
うじうじ悩んでないで、こういうことは正面切って、スパッと言ったほういいんだよっ。 |
なんだったら、アタシがそいつを呼び出してやるよ。 |
それなら、さやかも覚悟して言うしかなくなるだろ。 |
美樹さやか | ……たぶん、それなら、言えるとは思うけど。でも……。 |
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佐倉杏子 | でも? でも、なんだよ?何か不都合でもあるのかよ? |
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美樹さやか | うん。なんかさ、 |
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最初にマミさんのお菓子を持って、あいつがリハビリするとこを見たって言ったよね。 |
巴マミ | ええ。それがどうかしたのかしら? |
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美樹さやか | どんなつらいことにもあれほど一生懸命になれるのは、自分自身の夢のためだからで……、 |
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恭介はしっかり目標を持って頑張ってるのに、あたしはこんなことしてて |
いいのかなって思えてきて……。 |
佐倉杏子 | ……よくわかんねーけど、そんなに難しく考えることか? |
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魔法少女になってまで治してやった相手なんだろ? |
恩に着せるわけじゃないんだから、想いを伝えるくらいいいんじゃねえのか? |
巴マミ | ちょっと! 佐倉さん!そういう話じゃないの。これは恋愛ごとなんだから。 |
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鹿目まどか | そうだよ、恋愛だよ。好きな相手に想いを伝えるんだよ。 |
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さやかちゃんはナイーブになってるんだよ。 |
もっと、まわりのわたしたちが気を使ってあげなくちゃダメだよ。 |
佐倉杏子 | そういうもんなのか?じゃあまた他にもいろいろやり方を考えてやるのかよ? |
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美樹さやか | ……みんな。もういいよ。なんだか、振り回しちゃってごめんね……。 |
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あたし自身よくわかんなくなっちゃった。 |
……ちょっと、ひとりで考えてみるね。 |
クリア後の会話 †
美樹さやか | ……結局、ここに来ちゃった。べつに恭介に何か言えるわけじゃないのに。 |
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本当にあたし、どうしたいんだろ?自分でもわけわかんなくなっちゃった。 |
……恭介に見つかったりする前に帰ろ。あたしって、ほんとバカ。 |
??? | 誰がバカなの? |
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美樹さやか | そんなの、あたしに決まってる……って、恭介!? |
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どうしているのっ?! |
上条恭介 | どうしてって、ここは僕の通ってる病院だよ。いるのは当然だろ。 |
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さやかこそ、どうしてここに? |
美樹さやか | あ、あたしは、ちょっとぷらぷら散歩してたら、ここに来ただけ。 |
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……そうだ、恭介。あの、あのね、あたし、恭介に伝えたいことがあるんだっ。 |
上条恭介 | そう。実は僕もさやかに言わなくちゃいけないことがあったんだ。 |
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美樹さやか | あたしに?言いたいこと? |
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上条恭介 | うん。僕が入院してるとき、気が滅入ってたとはいえ、 |
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さやかにひどいことを言っちゃったよね……。 |
美樹さやか | そ、そんな変なこと、今は思い出さなくていーの。あたしは気にしてないよ。 |
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上条恭介 | ありがとう。そうやって、さやかはいつも僕を元気づけてくれるよね。 |
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さやかは、僕の目指してる音楽みたいだよ。 |
美樹さやか | あたしが?恭介の音楽?どういう意味? |
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上条恭介 | 僕ね、リハビリを急いで、近いうちにドイツに留学するつもりなんだ。 |
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医者には止められたけど、こんなところで立ち止まっていたくない。 |
遅れた分を取り戻したいんだ。 |
美樹さやか | ドイツ!?ドイツって、恭介は海外に行っちゃうの! |
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そんなっ!それじゃあたしと……ううん、その、みんなと離ればなれになっちゃうじゃない! |
上条恭介 | うん。だけど、僕は必ず日本に戻ってくるよ。 |
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そして、自分の納得がいく音楽ができたときに、 |
さやかに僕のギターを聴いてもらいたいんだ。 |
美樹さやか | ……あたし?なんで、あたしなの? |
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上条恭介 | 入院中、僕はさやかに励まされて、元気をもらった。 |
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僕の音色も、さやかみたいに誰かを幸せにできるようになったかどうか、確かめて欲しい。 |
美樹さやか | でも、あたしなんて、何にもしてないし、何も考えてないんだよ! |
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それどころか……あたしは自分のことばっかり考えてる。 |
恭介みたいに、自分にしかできないことで、他の人を幸せにすることなんて |
考えてなかったんだ……。 |
上条恭介 | それは僕だって同じさ。音楽を通じて、自分になにができるかなんて考えてなかったよ。 |
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でも、怪我で音楽ができなくなったときに気づいたんだ。さやかにも励まされたからね。 |
改めて、ありがとう、さやか。 |
美樹さやか | 恭介……。 |
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上条恭介 | それより、さやかの言いたいことはいいの? |
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美樹さやか | えっ!? あ、そ、それは……、もういいのっ。 |
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うん、もうそれはどうでもいいんだっ。 |
でも、なんか今日は恭介と話せてよかった。自分の中で答えが出た気がする。 |
あたし、もう行くね。恭介のリハビリや練習の邪魔しちゃ悪いし。 |
今日は、本当にありがとうっ! |
コメント †